A.S.様は、脊柱側弯症と診断された15歳の男の子です。彼はとても活動的で、高校の部活ではバスケットボールをしています。彼の側弯症は、右側が突出したC字型のカーブであり、左側の側弯しているくぼみに著しい脊椎の回転があります。

診断では、その症状の根本原因を理解することが重要です。医師は、脊椎、頭蓋骨、椎骨、骨盤、下肢などの身体の構造、および骨、神経、筋肉、腱、靭帯、および軟組織などの他の構造をすべて検査する必要があります。神経学的なテストとレントゲン検査と組み合わせることが、原因の解明に役立てます。

A.S.様の場合、左側の脊柱靭帯と左の腱の硬直により、左右の体側(身体の側面)の長さの違いがでました。くぼみの左側の軟組織は、右側と比較して短かく、筋肉機能も低下しており、神経と筋肉の無意識のバランスの乱れも生じてました。

レントゲン写真によると、彼の骨盤は歪んでおり、左側が右側よりも高い位置にありました。胸椎腰椎領域の側弯症の状態が、骨盤に歪みをおこす主な原因である可能性が高いと云う事です。言い換えると、骨盤の歪みが脊柱側弯症を引き起こしたわけではありません。

A.S.様は、2週間の側弯症の為の集中治療を受けました。これにより、くぼみにあった脊椎の回転が著しく減少し、彼の側弯症のコブ角が42度から26度に減少しました。胸椎腰椎領域の中心に向かって角度が改善したという事です。彼がまだ成長中であり、長い時間教室で座っているため、カスタムのハードブレース(コルセット)を着用しています。