2020年5月、患者N.H.は、26歳の女性で、S字型の脊椎側弯症です。上部右側に52度の湾曲と下部左側に23度の湾曲が見られます。同時に、脊椎の回転、首と背中の痛み、背中の突き出たこぶ、立っている際の片側への傾きなどの症状が見られました。

対象患者には、集中的な2週間の治療が開始されました。運動と食事のプログラムを含みます。運動プログラムは、腹部の筋肉、また腕と脚を強化し、より整った姿勢を支えることを目的としています。同時に、食事は全身の健康を促進するために調整されました。

治療の中心となるのは、最新鋭のオーダーメイドのコルセットでした。この革新的な装置は、脊椎に補正圧をかけ、リアルなアラインメントを促進(この場合背骨を正しい位置に調整)すると同時に、動きや快適さを確保するために設計されています。このコルセットは身体に負荷を掛けない様な脊椎側弯症治療のための画期的な技術を示しています。

治療後、患者の状態が改善されました。上部右側の湾曲は49度に、下部左側の湾曲は驚くことに12度まで減少しました。さらに、患者は痛みが軽減し、日常生活が楽になったとの事です。。

このケースは、脊椎側弯症管理における理学療法、食事の調整、そして高度な装具技術を組み合わせることの有効性を示しています。これは外科的介入への代替手段を提供し、個別化された整形外科治療の重要性を強調しています。