野球選手に必要なケア
日本では一流のプロ野球投手が「○○選手は、肘・肩の故障で手術した」等の報道を時折目にします。 これは、米国をはじめとする世界各国のプロ野球界の常識からすると、本当に驚くべき事です。 なぜなら米国の場合は、試合前後はカイロプラクテック医師達により念入りにケアが施され、 手術に踏み切らざるを得ない現状に陥る以前に対応されているからです。
外科手術は筋力を低下させ、逆に選手寿命を縮めてしまう事も多くあります。 肘・肩(投手肩、投手肘)のスポーツ障害はカイロプラクティックが大変有効です。
上肢(肩手)・臼状関節
上肢(肩手)は、腕神経叢といって第4〜第7頚椎、第1胸椎から神経が出ていることから、 このあたりの背骨のズレが関係し、また神経圧迫により、 上肢の何らかの部位の筋肉が神経伝達の不足やパワーダウン(運動神経)、 手の感覚の鈍り(感覚神経)などボールを投げる時には、悪い影響を及ぼすことになります。
肩の関節は「臼状(球状)関節」といい、ボールを受けるような形で可動域が広く自由な動きが可能になっていますが、 この肩関節が定位置に定まっていないと、関節の球面部分が滑らかに動かず、ひっかかってしまい、 動きを制限されますので、これもボールを投げる時には、悪影響を及ぼします。
骨格のゆがみの肘への影響
投げるという動作は肩や腕だけではなく、カラダを弓なりに反らし、反作用を利用して、身体 を前屈する動作で「ボールに体重を乗せて」投げます。このように全身を使ってボールを投げている訳ですから、上半身と下半身も含めて、特に背部の筋肉・腹部の筋肉の働きが重要ですが、筋肉は「起始」と「停止」といって、両端は何らかの骨に繋がっている訳ですから、骨格のゆがみがあると筋肉の収縮と伸展が 上手く行きません。
肘は、体軸の狂い、足のスタンスの不確実さ等の骨格の歪みを抱えていても、それを肘の動きでカバーしているので、 特に投手は投球の回数が連習時も含めて半端ではないですから、更に悪循環を重ねて冒頭のように、 最悪の結果である手術にまで至ることが多いようです。
バッティングについて
バッティングについてはゴルフスウィングと共通点が多くございますので、ゴルフプレーヤーとカイロプラクティック をご参照下さい。